かくれ里

木曜日, 8月 20, 2015

次世代の素材


環境省は、来年度より植物から製造され、鉄の5倍の強度を持つとされる次世代の素材を開発する実証実験を始める方針を固めたようだ。
 
この素材は「セルロースナノファイバー」と呼ばれるもので、木材や稲わらなどから特殊な技術で繊維を取り出し、樹脂と混ぜて固めると植物の細かい繊維が複雑に絡み合って、鉄の5倍の強度を持ちながら重さは鉄の5分の1程度と軽く、画期的な素材だそうだ。
 
この素材を、自動車の部品や住宅の建材などに利用すると、温室効果ガスの排出が抑えられ、軽量化による燃費の改善につながると環境省は期待している。また、研究が進めば、間伐材や廃材の他植物由来の廃棄物が再利用できる可能性もあるとみている。
 
環境省は来年度予算案の概算要求に38億円を盛り込むそうだ。そして、「この素材は温暖化対策だけでなく、国内木材や廃棄物の活用など様々な波及効果が期待できる」と言っている。コストの事などもあるので実証実験の結果を注目したいと思う