かくれ里

金曜日, 8月 14, 2015

首相談話



政府は本日午後5時から臨時閣議を開き、戦後70年にあたっての総理大臣談話を決定し、午後6時から記者会見して発表した。その全文がネット上にあったので印刷して読んでいる。
 
談話の作成にあたっては「21世紀構想懇談会」を開いて、有識者の皆様に徹底的に議論を頂き議論を重ねた結果一定の認識が共有できた。この提言を歴史の声として受け止めたいと語っている。
 
第一次世界大戦を経て、民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかった。人々は平和を強く願い国際連盟を創設し不戦条約を生み出し日本も足並みをそろえていた。
 
しかし、世界恐慌が発生し、欧米諸国が植民地経済を巻き込んだ経済のブロック化を進めると日本経済は大きな打撃を受けて孤立感を深め、外交的経済的な行き詰まりを力の行使によって解決しようと試みた。こうして日本は世界の大勢を見失っていき、戦争への道をすすんでいった。
 
 わが国は、先の大戦における行いについて、繰り返し痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきた。その思いを実際の行動で示すため、インドネシア、フィリピンをはじめ東南アジアの国々、台湾、韓国、中国など隣人であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史を胸に刻み、戦後一貫してその平和と繁栄の為に力を尽くしてきた。こうした歴代内閣の立場は今後もゆるぎないものだ。そして最後に、謙虚に歴史の声に耳を傾ける姿勢を持ち続けたいと締めくくった。