かくれ里

土曜日, 9月 05, 2015

避難指示解除



原発事故から4年半を前に福島第一原発から20キロ圏内にあった。楢葉町の避難指示解除がされることになったが、簡単に喜べる状態ではないようだ。
 
楢葉町には事故前7300人が住んでいた。事故の後、町民全員が町役場と共に「いわき市」に避難している。国は、除染などが進んだとして8月初めに避難解除する積りでいたが、町民からの時期尚早等の意見があって本日の解除となった。
 
しかし、町民にしてみれば、とても安心して暮らせる生活環境ではないとしている。学校が再開されるのは二年後だし、県立の診療所が整備されるのは来年2月の予定だ。買い物なども不便だし、帰宅を躊躇する者も多いようだ。
 
4年半も過ぎれば、事故の前後に生まれた子供達は、幼稚園児や小学生低学年になっている。この子らにとって楢葉町はふる里ではないだろう。親たちも子供のことを考えたら簡単には戻れないだろう。結局、高齢者のみの帰宅となって、介護・医療の問題がクローズアップされることになるように思う。