奈良の鹿
東京の伊豆大島でシカ科の「キョン」が野生化して増加し、島の特産物であるアシタバなどを食べる被害が広がっているとのニュース。東京都は駆除に取り組んでいるとのことだ。
奈良のシカも急増しているそうだ。奈良のシカといった場合は、奈良公園周辺に生息するシカのことだが、奈良では平城に遷都した1300年前からシカと共存してきた。神の使いとして保護してきたのである。
奈良のシカは、夜を春日山の森で過ごし、朝になると奈良の町に出て境内などの草を食べつつ観光客の相手をして、シカせんべいをおやつにもらう。夕方には森に帰る。という日常パターンで集団で暮らしている。
だが、公園には出ず森で暮らす一群もあるようで、森の草や稚樹を食べる為、森が荒れてきた。農作物の被害も減らない。そうかと言って、伊豆大島の「キョン」のように駆除に取り組むわけにもいかない。奈良県や奈良の鹿愛護会などは、どうすれば、今後もシカと共存できるかを模索しているようだ。
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