かくれ里

水曜日, 6月 07, 2017

みちびき


GPSが使えるようになって世の中が非常に便利になった。今般、若干の誤差を補完する目的で日本独自の測定衛星「みちびき」の打ち上げが行われ成功した。実は、2010年に1号機が打ち上げられており今回打ち上げられたのは2号機だ。
 
計画では、今年中にもう2基打ち上げ4基体制を構築し、来年4月から測定データーの提供を開始するそうだ。4基体制が実現すれば、自動運転や、農業、建設などに利用が広がり、新たな可能性を秘めた技術になるとJAXAは説明している。
 
「みちびき」は、GPSと異なり、日本のほぼ真上にいる時間が長い軌道を選ぶため、ビルの谷間や山間部などの電波の届きにくい「死角」をカバーする効果がある。但し、1基がカバーできるのは凡そ8時間なので、一日で最低3基が必要になる。
 
JAXAの説明では、4基のうち1基は静止軌道に投入するそうだ。既に始まっている実証実験では様々な利用に向けた検証が進められている。現在使用されているカーナビなどでも「みちびき」の信号が受信できるのかは、製造元に直接聞いてほしいとのことだ。