宅配業界の動向
宅配大手のヤマト運輸が値上げを検討していることが分かってしばらくたつが、このところ連日のように宅配業界の今後の動向を占うニュースが賑やかだ。
ヤマト運輸や佐川急便などの宅配便が出現して世の中は非常に便利になった。ひと昔前は、郵便か国鉄貨物でしか物品の送り届けはできなかった。荷造りも自分でして拠点の窓口まで持って行っていた。届いた品も貨物駅まで引き取りに行くこともあった。しかし、今は便利になった。送りたい物品は梱包しなくても引き取りに来てくれて、相手先まできっちり届けてくれる。
インターネットが普及してからはより便利になった。送料も相手負担で届くものもある。しかも早い。だが、宅配業者同士の競争は激しく、そこに働く人たちはサービス残業のようなことも多いことだろう。当然、従業員たちからは待遇の改善を要求してくるだろう。
待遇改善しなければ人手不足になる。業界では会社同士が連携して、「一括配送」の強化や宅配ボックスの整備など、ドライバーの負担軽減のために何ができるかを盛んに論じられているようだ。人口減少社会に向けての国民的議論も必要だろう。
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