かくれ里

月曜日, 3月 12, 2018

ジェネリック家電


長らく家電業界で仕事をしてきたが、その時代時代で商売の仕方が様々だった。VTRの普及段階では各メーカーは技術力を誇示するあまり、使わないような機能を多数搭載した結果、ユーザーには使い辛くしていた。ガラパゴス携帯などもその一例だ。
 
 最近、耳にするようになった“ジェネリック家電”だが、「機能はシンプルでも価格は安い方がいい」と言う消費者ニーズに合わせた低価格製品を提供している家電メーカーのことだ。アイリスオーヤマは、定年やリストラで大手メーカーを退職した技術者を即戦力として雇用し、開発に関するノウハウを短期間で取得し、次々と格安の新商品を発売している。
 
 20年くらい前までは無名の家電製品は「パチモノ」「バッタ物」的な扱いを受けてきた。ところが、中国やアジアの工場の製造品質が上がり、最近はきちんとした品質の無名の家電品が沢山市場に出回るようになった。
 
 このような時代が来た背景には、近年では、有名メーカーもジェネリック家電メーカーも同じ部品メーカーから部品を買って製品を組み立てているからだ。さて、このような魅力的なジェネリック家電品にもリスクがないわけではない。壊れたら修理が困難かもしれないからだ。このあたりのことは消費者が判断することだろう