かくれ里

土曜日, 6月 09, 2018

イオンエンジン



7日に開かれたJAXAの説明によると、小惑星探査機「はやぶさ2」はリュウグウに627日ごろに到着する。ミッションマネージャーの吉川真氏は「はやぶさ2」をリュウグウ近くまで導いた「イオンエンジン」について、極めて安定した運転ができたと述べた。
 
 イオンエンジンは電子レンジなどでおなじみのマイクロ波を使って燃料のキセノンガスを加熱し、イオンの粒子を静電気の力ではじき飛ばしてその反動で進む仕組みだ。4台ある3台を小さな動力で動かしても空気抵抗のない宇宙では加速が可能である。
 
 小惑星リュウグウの大きさは直径1km程度とみられているが、形や自転軸の向きはまだわかっていない。探査機から見たリュウグウを確認しつつ接近していく。到着には精密な誘導が不可欠だ。
 
 地球からリュウグウまでの距離は27億キロも離れているに遠隔操作が出来ているのには驚きだ。「はやぶさ2」は、1年半ほどリュウグウに滞在して、2020年末頃に地球に帰還する予定だ。気の長い話だが多分成功すると思う。