かくれ里

木曜日, 8月 09, 2018

日銀の動向


日銀は2013年4月に、新たな金融緩和の枠組みとして「量的・質的金融緩和」を導入した。この時の黒田総裁の説明では、2%の物価上率の目標達成時期を2年程度の期間を念頭に出来るだけ早期に実現するとしていた。
 
 しかし5年経った今も物価上昇率2%は達成できていない。物価目標の達成は2021年以降になる見込みで厳しい戦いが続くようだ。
 
 これまでの異次元緩和によって長期金利はすでにゼロ%程度で追加緩和の余地はなく、緩和の長期化による副作用が積もっている。金融機関からは「この金利水準では儲からないから何とかしてくれ」と常日頃愚痴を聞かされている。
 
 黒田総裁は7月30・31日の金融決定政策会合で「金融政策を柔軟化する」「緩和長期化が金融機関に与える副作用の対策を検討する」などと報じられた。だが副作用の対策と言っても具体的なことは何も出てこないのがほとんどだ。