かくれ里

月曜日, 8月 03, 2020

新型有人宇宙船無事帰還

   二人の宇宙飛行士を乗せて、最後の試験飛行として今年5月に打ち上げられた「クルードラゴン」が、国際宇宙ステーション(ISS)に2か月間滞在し、本日早朝に無事帰還した。NASAでは9月以降、同型の宇宙船で日本人宇宙飛行士の野口聡一さんら4人をISSに送る予定だ。

   クルードラゴンは、アメリカの民間企業「スペースX社」が開発した民間の宇宙船だ。スペースシャトル退役以来、アメリカが自国の有人宇宙船の運用を行うのは9年ぶりで、アメリカが宇宙開発で主導権を取り戻すための重要な宇宙船だ。

   新型宇宙船は全長8メートルあまりで、飛行士が乗り込む「カプセル」と、機器が搭載されている「トランク」からなっていて、流線型のデザインで居住性や操作性に優れている。カプセルに使われている特殊な炭素素材が大気圏突入時の熱からの保護をする。

   アメリカは、宇宙の商業利用を進めることで、開発コストを抑え、宇宙開発の主導権を取り戻すことを目指しているようだ。今後、宇宙旅行が本格化するなど、より宇宙が身近になっていく転機になるのではと見られている。