かくれ里

月曜日, 10月 12, 2020

ため池

 

ため池は日本全国には20万ヵ所近くあるそうだが、当地でも堺方面でよく見かける。これらは主に、農業(灌漑)用水を確保するために水を貯え、入水設備を備えた人口の池のことで、その目的で新設したり、天然の池や沼を改築した池のことだ。

   ため池は、農業水源としての利用だけではなく、その活用分野は広範囲にわたっている。例えば災害時の飲料水などにも使われている。また、防火用水の確保等、貯水槽やプールなどと同様、消防水利施設としての役割もある。

   大雨の時には川の水を一時的に貯留。出水の量を緩和し洪水を防げる。洪水などに伴う土砂の流出も未然に防げる。貯められた水がゆっくりと地中にしみ込み地域の地下水のかん養にも役立つ。

ため池には、水質浄化に役立つ植物や昆虫類も生息している。ため池を保全することは、自然環境を守ることにつながっている。ため池の周辺は、自然環境に恵まれている場所が多く、レクリェーションの場になっているところもある。