かくれ里

火曜日, 8月 10, 2021

核兵器禁止条約と核廃絶

 

この条約は今年1月22日に発効された核禁止廃絶条約である。2017年7月に国連総会で採択され、発効に必要な50ヵ国の批准に達したため発効したものだ。

核廃絶を願う被爆者の思いが条約となったが、米ロなど核保有国は、抑止力としての核兵器は必要として条約には参加していない。日本もアメリカの核抑止力に依存していて参加していない。

先月28日より、世界の核兵器の90%以上を保有する米ロの戦略対話が始まっている。米ロ両首脳が共同声明で「核戦争には勝利はなく、核戦争を起こしてはならない」との原則では改めて一致している。

しかし、米ロが条約で保有を禁じられてきた中距離核兵器では中国が強化を進めているようだ。北朝鮮の動きなどもあって、米ロだけの枠組みの限界もある。