かくれ里

木曜日, 8月 12, 2021

世界初の人工衛星

 
現在、地球の上空には無数の人工衛星が存在する。ところが、一世紀前には一つもなかった。僕が20歳の頃の1960年8月12日に、世界初の人工衛星がアメリカ航空宇宙局によって打ち上げられたのだ。 

この衛星は、直径30mの気球で、表面が金属コーティングがされていて、打ち上げ時には折りたたまれていた。打ち上げは成功し、エコー1号と命名された。

 エコー1号はその金属薄膜の表面で電波を反射することによって、信号を中継する受動的な通信衛星だった。エコー衛星を用いることにより、大陸内や大陸間の国際通話、ラジオ音声、テレビ信号の伝送に成功した。

 エコー1号は、1968年5月24日に大気圏に再突入して燃え尽きたが、この間に様々な実験が行われた。それから半世紀経った現在の宇宙開発は目覚ましいものがある。これから先どうなるのか注目していよう。