かくれ里

日曜日, 12月 12, 2021

ニューカレドニア

 

「天国にいちばん近い島」と言われている、面積が四国ほどの大きさで、人口約28万人の南太平洋の島国、“ニューカレドニア”が、今、話題になっている。

 ニューカレドニアは、19世紀にフランスに併合されたが、1980年代、先住民からの独立要求が高まり、1998年の協定で、独立を問う住民投票を3回実施することが決まった。昨年までの2回の投票では独立は否決されている。

 3回目の投票は来年10月までとなっていたが,1年近く前押しされることになった。独立派は、中国の支持を受けて勢力を拡大しているようだ。

 中国が独立派を支援するのには、ニューカレドニアが世界有数のニッケル鉱石の産地だからだ。また、もう一つの狙いは太平洋地域での影響力の拡大のようだ。オーストラリアの東に位置するニューカレドニアを中国側に引き込み、アメリカやオーストラリアなどによる中国包囲網にくさびを打とうとしているのだ。フランスとしても、独立は何としてでも阻止したいところだろう。