かくれ里

水曜日, 4月 10, 2013

皇太子ご成婚





昭和34年4月10日、現天皇陛下が皇太子の時に、日清製粉社長の長女、正田美智子さんとの結婚の儀が皇居内で執り行われた。美智子さんは十二単に髪をおすべらかしの装束で、平安朝を思わせる姿であでやかだった。
 
皇居から新居の東宮御所までの馬車列によるパレードには、50万人以上の人が沿道を埋め尽くし祝福した。この模様はテレビの放送で実況中継が行われ、僕もテレビにくぎ付けになったのを覚えている。
 
この頃のテレビ受像機は14型で10万円ほどしていたが、ご成婚の中継のお蔭で非常によく売れた。値段も1インチ5000円ぐらいになって、受信契約台数も200万台を突破した。
 
 あれから半世紀以上が経ったが、日本の国は大きく変わった。戦後の成長ぶりは目覚ましいものがあったが、高度成長の時に仕事をさせて貰えた自分は幸せ者だと思っている。