かくれ里

金曜日, 12月 21, 2007

ねんきん特別便


 宙に浮いた5000万件もの年金記録問題だが、全国民に対して、照合のための「ねんきん特別便」の送付が始まった。内容についての問い合わせが殺到していると言う。
 
 それにしても、これに費やすお金は果たしてどれぐらいかかるのだろうか。すべて国費でまかなうことになるのだが無駄使いではないだろうか。

 元はと言えば、社会保険庁の怠慢から発生したことだが、余りにもお粗末である。社保庁は厚労省の外局である。幹部は厚労省の出向者で占められ、2年ほどで本省に戻るから「事なかれ主義」が横行している。一般職員も殆どが自治労系の労動組合員で占められていて、社会保険事務所の現場を仕切っていて民間企業では考えられないような労働協定が結ばれていた。このようなサボりの蓄積が「5000万件」を生んだのであろう。

 しかし、5000万件の壁はあまりにも高かった。枡添大臣は、ついに来年3月までの記録照合作業のギブアップ宣言をした。5000万件のうち今後解明が必要な記録は40%近くに及び、全体の18.5%は統合困難であるという。