かくれ里

木曜日, 10月 09, 2008

ノーベル賞


 昨日、今日のニュースは、「ノーベル物理学賞に日本人3人が選ばれ、さらに化学賞にも1人が選ばれた。6年ぶりの快挙である。」と大騒ぎである。今朝配信された、麻生内閣のメールマガジンでも、首相も「早速お祝いと感謝の電話をした」と書かれていた。

 日本人によるノーベル賞の受賞者は、今まで12名であるが、今回は一度に4人が受賞したことになる。僕は、昭和24年に日本人として始めて物理学賞を受賞した湯川秀樹博士の名前が忘れられない。

 ところで、世界の有力紙は、物理学賞を受賞したのは、[アメリカ人と2人の日本人だ」と報道しているそうだ。南部陽一郎氏は、シカゴ大学に半世紀近く籍を置いて、帰化して米国籍になっているそうだ。そうなると、物理学賞を受賞したのは、日本人3人と言うのは正しくなくなる。

 ノーベル化学賞を受賞した下村脩氏もボストン大学に籍を置いている。彼は米国に帰化はしていないようだが、このように、日本人の頭脳流出はかなりあるようだ。日本のメディアは大騒ぎしているが、当人たちは困惑しているように見える。もう少し冷静な報道をしても良いのではなかろうか。