かくれ里

土曜日, 9月 27, 2008

『瞳』


 5月ごろ、里親制度の項で少し書いたが、NHKの朝の連続ドラマ「瞳」が、今日最終回を迎えた。3月から始まったこのドラマだが、4月頃から見初めて最終回まで欠かさず観てしまった。

 内容は、東京下町での人生模様を描いたものだが、出演者の方たちの熱演が素晴らしくて、ぐんぐん引き付けられていった。ヒロインの祖父役の西田敏行や、前田吟、木の実ナナ、菅井きん、近藤正臣などのベテランに混じって、子役たちの演技もよかった。ショートステイでやって来た元気な子、さらちゃん役を演じた松本春姫ちゃん(5歳)は、特に目立った。

 このドラマで気になった役者が一人いる。篠井英介である。木の実ナナと同じアトリエ・ダンカンに所属している石川県出身の俳優だが、現代演劇の女形として有名である。このドラマでも、ローズママ役は適役で、何ともいえない魅力があって良かった。

 まったく無知だったダンスのことも少し分かったし、連綿と引き継がれている東京下町の祭りの素晴らしさと、祭りを盛り上げる人たちの心意気が実感できた。ところで、このドラマの視聴率は余り良くなかったと聞くが、僕としては、今まで見た朝ドラの中では一番良かったと思っている。