かくれ里

水曜日, 7月 15, 2009

皆既日食



 46年ぶりの皆既日食が22日に観察できる。完全な皆既が見られるのはトカラ列島の悪石島で10時56分前後。全国各地では午前中から正午過ぎにかけて部分日食が観察できる。大阪は11時5分に82%まで欠ける。

 日食は、太陽と月と地球が一直線上に位置したときに起きる。月の影が時間と共に移動して、影に入ったところで太陽が欠けて見える現象である。地球と太陽の距離は月との距離の約400倍ある。太陽の直径が月の直径の約400倍あって、見かけの大きさがほぼ同じになって、月が太陽をすっぽりと隠してしまうのだそうだ。今度の皆既日食の始まりから終わりまでの時間は6分44秒で今世紀中では一番長いらしい。

 太陽の表面温度は6000度ある。中心にあるコロナは100万度以上ある。普段はまぶしくて肉眼では見ることが出来ないが、皆既日食では太陽表面近くから遠くのコロナまで一度に観測できる唯一のチャンスで、太陽コロナの謎を解く貴重なデーターを得ることができると専門家は言う。

 子供の頃、黒い下敷きや、すすのついたすりガラスなどで太陽を見たような記憶があるが、この方法は危険らしい。国立天文台は有害光線をカットする日食メガネの使用を勧めている。「日食ハンター」と呼ばれて、世界中を駆け回っている人もいるようだが、僕も22日の午前中はスケジュールを空けておこうと考えている。