沖縄の現状
沖縄が日本に返還されて41年になる。第二次世界大戦後、沖縄は米国に占領されアメリカの施政権下に入った。そして朝鮮戦争の勃発を契機に沖縄の米軍の役割はますます重要になった。1972年5月15日に日本に返還されたものの、殆どの米軍基地は残されたままだ。
米軍基地は地元の人々に職場の提供をしている。土地を基地に貸している地主には地代が支払われている。その他にも米軍と家族が使う消費がある。これらを合わせると県民所得の約5%になるそうだ。
一方、被害も大きい。軍用機の騒音や墜落事故もある。実弾演習による山林火災の被害も起こる。米兵による事故や犯罪も問題だ。そして基地の総面積が沖縄全体の1割を占めているため、都市間の交通が遮断されたり、無秩序な開発が進み、交通渋滞の原因になっている。
1996年になって日米は普天間飛行場の返還に合意したが、その代替施設として名護市の海上にヘリポーを建設することで一応決着している。しかし日本やアジアの安全保障という問題を沖縄の人々にだけに負わせている状態でいいのだろうか。難しい問題だと思う。
0 Comments:
コメントを投稿
<< Home