かくれ里

水曜日, 5月 22, 2013

温州(うんしゅう)みかん



この季節ミカン畑では、真っ白な可愛い花がきれいだ。童謡「みかんの花咲く丘」を口ずさむ。ところがこの花をそのままにしておくとほとんど実がならないそうだ。栽培農家はこの時期が一番忙しい。
 
美味しいミカンを実らすために蕾を間引く。花が咲いて実が付き始めたら成長の良くない実を摘果する。そうして大きく形のいいミカンを育てている。
 
単にミカンと言えば温州ミカンを指す。原産地は中国の温州地方で、温州は地名に由来する。だが、日本各地で栽培されている種は、鹿児島が原産だとも言われている。温州ミカンは温暖な気候を好み、生産地は和歌山、愛媛などの出荷量が多い。
 
果実の成熟期は9月から12月ごろだが、近年は品種改良によって様々な種類の柑橘類が売られている。炬燵に入って何個も頬張った記憶が懐かしいが、昔ながらの温州ミカンはあまり見かけなくなった。最近の柑橘類は高級果物になってしまったようだ。