かくれ里

水曜日, 6月 05, 2013

諭吉さん




岩倉具視・野口英世とお札の肖像の話題をアップしたら、諭吉さんにも登場してもらわねばなるまい。幕末から明治にかけて、日本を代表する思想家、教育家である。福沢諭吉は慶応義塾の創設者としてもよく知られている。
 
彼の著書「学問のすゝめ」は、上下、貧富の隔てなく学問の重要性を説いた。第17編まで書き継がれて、総発行部数は340万に及ぶ超ベストセラーだ。福沢の判断、論評、提言などは多岐多彩にわたり、その反響も様々だった。
 
福沢諭吉は、九州中津藩(大分県)藩士の子として大阪で生まれた。幼少の頃から漢学を学び頭角を現す。長崎では蘭学を学び、緒方洪庵の適塾では塾長を務めた。その後、英語の重要性を痛感し、幕府の軍艦咸臨丸で渡米。また幕府の遣外使節に随行して欧州各国の事情、歴史、思想を学んだ。
 
1万円札の肖像が聖徳太子から福沢諭吉にバトンタッチしてから何年になるのだろうか。諭吉さんは川柳にもよく登場する。先日買ったシルバー川柳の本にも何句かあった。聖徳太子では一寸無理かもしれない。