かくれ里

木曜日, 6月 06, 2013

昭和30年代




この時代には、家電販売のキャッチコピーとして、白黒テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫を三種の神器として宣伝されていた。この頃からこの業界に関わっていた者として懐かしく思い出す。
 
神武景気の消費ブームによってこれらの商品は面白いほど売れた。どの企業も忙しく、求人の募集も多く、就職先はいくらでもあった。どの家庭でも生活を向上する目的があって一生懸命働いた。そして段々と生活が豊かになった。
 
あれから60年近くたった今、便利な世の中にはなったが、家族構成が小さくなって、住宅環境も大きく変わった。地方には若者が少なくなって、人口は都市部に集中して人間関係は殺伐となったように感じる。
 
 確かに教育のレベルは上がったと思う。しかし、大学は出たけれど働き先がない。就職難は慢性化している。どこかおかしい気がする。昭和30年代は総じて経済は豊かではなかったが、希望の持てる世の中だった。あの時代を回顧するのは僕だけだろうか。