かくれ里

月曜日, 6月 23, 2014

富岡製糸場


群馬県にある富岡製糸場がユネスコの世界遺産に正式に登録決定した。決定から一夜明けた22日も大勢の観光客でにぎわった。今後も増えるだろう。
 
明治5年に日本で初めての作られた官営の製糸工場で、昭和62年までの115年間操業していた。レンガ造りの巨大な倉庫など、ほぼ作られた当時の状態で残されていて、世界遺産としての価値があると判断されたのだ。
 
富岡製糸場は、5ヘクタール余りの広い敷地に110棟の建物があるが、内部が見学できるのは一部のみだ。工場などの産業遺産の場合は、当時の生産システムを物語る施設がどれだけあるかが重要とされるので、出来るだけ多くの施設を公開しなければならない。
 
しかし、課題は山積している。増え続ける観光客への対応もしなければならない。富岡市では観光客の増加は歓迎しているが、製糸場の歴史価値を伝えるボランティア解説員の増員や若手の育成も必要だ。富岡市長は「団体はタイミングをみて12月以降にお越しいただきたい」と話しているそうだ。