かくれ里

水曜日, 9月 10, 2014

俵屋宗達



 俵屋宗達は、江戸時代初期(1600代)初めに活躍した画家で、沢山の作品を残している。その多くが国宝や重文に指定されている。後世の画家たちに与えた影響も大きい。しかし、その知名度の大きさに比べ彼の伝記は不明な点が多く生没年すらわかっていない。
 
推測では、1570年代の生まれで、京都で「俵屋」という屋号の絵画工房を率い、扇絵を中心とした屏風絵等の紙製品全般の仕事をしていたようだ。この頃書かれた書物(仮名草子)には、京都で俵屋の扇がもてはやされたと記されている。
 
宗達は単なる扇絵職人ではなく、当代一流の文化人、本阿弥光悦の書巻の下絵を描いている。又、平家納経の修復にもかかわって、皇室からの作画の依頼もあり、絵師としては異例の「法橋」の位が与えられている。
 
 宗達の描いた風神雷神図は特に有名で、現物は京都国立博物館に寄託されているが、二曲一双の金字着色の屏風絵で、僕も写真では見たことがあるが、一度本物を見てみたい物だ。