俵屋宗達
俵屋宗達は、江戸時代初期(1600代)初めに活躍した画家で、沢山の作品を残している。その多くが国宝や重文に指定されている。後世の画家たちに与えた影響も大きい。しかし、その知名度の大きさに比べ彼の伝記は不明な点が多く生没年すらわかっていない。
推測では、1570年代の生まれで、京都で「俵屋」という屋号の絵画工房を率い、扇絵を中心とした屏風絵等の紙製品全般の仕事をしていたようだ。この頃書かれた書物(仮名草子)には、京都で俵屋の扇がもてはやされたと記されている。
宗達は単なる扇絵職人ではなく、当代一流の文化人、本阿弥光悦の書巻の下絵を描いている。又、平家納経の修復にもかかわって、皇室からの作画の依頼もあり、絵師としては異例の「法橋」の位が与えられている。
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