かくれ里

火曜日, 9月 02, 2014

ララ物資



最近知ったのだが、戦後、日本全国で食料をはじめあらゆる物資が不足いた時に、アメリカ在住の日系人が中心になって設立した「日本難民救済会」が日本向けに沢山の支援物資を送ってくれた。この物資のことをララ物資と呼ぶそうだ。
 
支援物資は、食料、衣料、医薬品、学用品等、相当な量の物品を送ってくれた。当時のアメリカの対外的な慈善活動はヨーロッパのみであり、反日感情の残る中でよくやってくれたことだ。
 
援助資金は南北アメリカ大陸在住の日系人の寄付が中心だったが、物資配布にあたっては、GHQの意向で、日系人の関与は秘匿されて、アメリカからの援助物資として配布されたそうだ。
 
援助は、1946年11月から1952年6月まで行われた。救援総額は不明だが、推定で当時の金で400億円と言われている。現在の貨幣価値に換算するといくらぐらいになるのだろうか。いずれにしても戦後の混乱期に有難い事だった。