かくれ里

金曜日, 9月 26, 2014

ダイエーの経営限界


昭和40年代は「総合スーパーダイエー」が華やいでいた時代だった。当時のダイエーは、本業とは別に不動産投資で稼いでいた。新店舗の出店に際し、必要な土地の2倍の面積を手当てしてスーバーを開業し、周辺の時価を上昇させ、残りの半分を売り払うことで投資資金を回収していた。
 
不動産価格が右肩上がりの時は良かったが、不動産バブルが崩壊し、この方式が適用できなくなるとダイエーの業績は下降局面に入って行った。その後は、本業の総合スーパーで稼がければならなくなくなった。
 
総合スーパーは、衣食住すべての商品を扱っているが、専門店の追い上げによって太刀打ちできなくなった。平成10年に倒産。産業再生機構の支援を受けて再建を図ったが時流に乗れなかった。
 
その後、イオンが発行株式の44%を取得して再建に乗り出したが、業績は回復せず、イオンもこのままではどうにもならないと判断したのだろう。今年度中に完全子会社にすると発表した。上場は廃止され、店舗名はイオンになり、ダイエーは完全に消滅する。