かくれ里

土曜日, 10月 25, 2014

ドイツの選択



現在、ヨーロッパの経済は停滞したままだ。その中でドイツだけが絶好調だった。ここへ来てドイツ経済もすっかりさえなくなった。今年4~6月期はマイナス成長で、この傾向は本年度中続くと見られている。
 
不調の最大の要因はウクライナ問題で、ドイツはロシアから天然ガスと石油を大量に輸入している。一方、ロシアはドイツにとって重要な輸出先である。また、直接投資も熱心だ。ドイツはロシアを生産拠点にしようとしている。
 
ウクライナ問題でEUは、アメリカと共にロシアに対して制裁措置を発動している。EUの一員であるドイツだけが発動を止めるわけにはいかない。ECB(欧州中央銀行)はメルケル政権に対して財政出動や金融緩和を求めている。
 
メルケル首相の政権公約は2015年の財政を黒字化することなので、かたくなな態度をとり続けている。メルケル首相は金融緩和をすればEUの景気が上昇することは分かっているがそれが出来ない。ECBとドイツ政府との駆け引きが続いている。