かくれ里

火曜日, 2月 17, 2015

木質バイオマス



林野庁では環境にやさしい社会を築いていくための手段として「木質バイオマス」の利活用を推進している。木質バイオマスとは、間伐材や、樹木の伐採や造材の時に発生した枝、葉など。製材工場などから発生する樹皮やのこ屑、住宅の解体材や街路樹の剪定枝などがある。
 
わが国ではエネルギー需要の多くを化石燃料に頼っているが、リスクの分散という意味からもバイオマスエネルギーの利用を広げる必要の為、木質バイオマスが注目されている。
 
本日放送の「クローズアップ現代」では、木質バイオマス発電をテーマに取り上げていた。今や太陽光に次ぐ再生可能エネルギーとしてバイオマス発電が注目され始め、大規模な発電施設の建設が相次いでいる。今年だけでも30か所で稼働を始め、さらに30か所の建設が予定されているようだ。
 
 
  しかし、課題も見えてきた。燃料となる木材の確保が簡単ではなさそうだ。発電者同士の間で奪い合いとなりしわ寄せが製紙業などの他産業にも波及している。又、乱伐による森林の荒廃も懸念されているという。番組ではドイツの例から、地産地消という原点に戻って、森林保全と発電事業を両立させる模索を始めていると報じていた。