かくれ里

月曜日, 2月 09, 2015

家電大手の明暗



スマートフォン事業で大きな損失を蒙り赤字体質だったソニーは、2015年3月期の営業損益見通しを、400億円の赤字予想から200億円の黒字に上方修正した。株価は一時ストップ高となり、時価総額はパナソニックを越えた。
 
円安と構造改革の浸透で強固な経営体質を身に付けることが出来た。だが、ソニーにとっては業績回復が終着点ではない。鍵を握るのがスマホやタブレット向けの世界シェアートップの画像センサーだ。
 
もう一つの鍵が、世界中でソニーのネットワークサービスを利用する6400万人のユーザーだ。知名度の高いプレイステーションブランドを、ゲーム以外の映画・音楽といったコンテンツに展開しようとしている。
 
一方、シャープは2015年3月期の営業利益を約300億円の黒字と発表していたのが、1月に入って300億円の赤字になる見通しと発表した。原因は中国のスマートフォンメーカーのシャオミからの受注が激減したからだ。家電各社も明暗が分かれているようだ。