総合商社の減損処理
あまり聞きなれない言葉だが、商社などが投資した案件で当初予測していた収益が減価した場合、会計上の処理で損失を計上しなければならない。この事を減損処理と言う。
今、総合商社で石油やシェールガスや鉄鉱石などの資源関連に投資した案件が軒並み不調となり減損処理に追い込まれているそうだ。その原因はすべて中国にある。これまでは中国が世界の資源を爆買いしていたが、すっかりおさまった。
中国は、21世紀に入ってから、世界各地の油田や鉱山を買いまくってきたが、中国経済が低迷し、すべてが裏目に出てどうしようもなくなっている。その影響が総合商社の資源部門にもろに来ている。
今回、総合商社各社の決算では、住友商事が3250億円の減損処理をするという。他の部門は好調だったが15年3月期は100億円の赤字になるようだ。住友商事と同様に減損処理を強いられているのが丸紅で、1500億円以上の減損処理をしなければならないだろう。資源ではないが、伊藤忠も中国に6000億円の巨額投資をしているのでリスクはあると思う。
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