かくれ里

月曜日, 12月 12, 2016

大塚家具が業績悪化


このブログでは、昨年3月ごろに大塚家具の内紛について書いた。経営方針について父親と娘が激しく対立した結果、娘の久美子氏が社長で再建に乗り出したが、業績の悪化が続いている。
 
この度、創業地の埼玉県日下部市の約5000坪の空き地を売却するそうだ。この土地は物流を効率化する拠点として取得していた。年内にも売却譲渡されるようだが、売却が完了すれば10億円規模の特別利益が発生することになる。
 
大塚家具は、これまで無借金経営を続けてきたため負債はないが、現預金は大幅に減少している。しかし、株主に対しては1株80円の配当を約束しており、来年3月の株主総会で承認されれば15億円の配当金の支払いが生じる。
 
大塚家具は高級品をできるだけ安く販売するモデルを築いてきたが、久美子社長はニトリやイケヤに対抗すべく、これまでより低価格の商品を増やす戦略を敷いてきた。だが、ターゲットがぼやけてしまった。そして、安売りセールなどにより「大塚家具ファン」離れが生じた。土地売却は根本的な解決策でなく今後が危惧される。