ロケット打ち上げ
戦後まもない頃、東京大学の糸川英夫教授のグループの、全長23㎝のペンシルロケットの開発で日本の航空科学は幕が開いた。1957年になって、世界中の科学者が協力して地球の全体像を解明しようと始まったプロジクト「国際地球観測年」に日本も参加することになった。
日本は地球上の観測点9ヵ所のうち一つを受け持った。そのため、数年のうちに到達高度100㎞を達成しなければならなかった。試行錯誤を重ねた末に、1958年には、2段型ロケット「カッパ6型」の開発に成功した。
現在はH2Aロケットで人工衛星を打ち上げていている。23日に種子島宇宙センターから打ち上げられたH2Aロケット37号機には、二つの人工衛星を搭載し、別々の軌道に投入することに成功した。
これまでの人工衛星は高度300キロ付近で切り離され、衛星が自力で軌道までたどり着く必要があった。ロケットの高度化が進み、今回は790キロ付近で気候変動観測衛星「しきさい」を分離後、ロケットを反転させ480キロ付近で技術試験機「つばめ」を切り離した。今回の成功は衛星1機当たりの打ち上げコストの削減につながるとのことだ。
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