かくれ里

火曜日, 12月 26, 2017

技術試験衛星「つばめ」


23日に打ち上げられた人工衛星2機のうち「つばめ」は、高度300キロ以下の軌道での運用の実験をするための技術試験機だ。光学カメラなどで地上を観測する地球観測衛星は、高度が低いほど高い解像度の画像が得られ消費電力も抑えられる。
 
しかし、高度が低くなるにつれ大気の抵抗が強まり、高度を維持するのが難しくなる。そのため、現在の地球観測衛星は、600キロから800キロの軌道上から地球を観測している。ISS(国際宇宙ステーション)は高度400キロ付近を飛行しているが、定期的に高度を上げるリブーストを行っている。
 
JAXAは、超低空軌道が活用できれば、より精度の高い観測のほか、衛星の小型化や省エネ化でコストを抑えることが出来るとして、「つばめ」で衛星の運用方法を実証したいとしている。
 
「つばめ」は、幅と高さが凡そ1メートル、太陽光パネルは長さが2.5メートルで、重心を安定させるために6度傾けられ、鳥が翼を広げて空を飛んでいるような形をしているのが特徴だ。