かくれ里

木曜日, 3月 15, 2018

シャープ亀山工場


シャープ亀山工場は、2002年、三重県の企業誘致政策によって、世界初となる最新鋭の液晶テレビの一貫工場として誘致された。シャープは亀山工場で生産されたテレビを「世界の亀山」ブランドで売り出し、大いに売れた。
 
 2006年には第2工場が稼働し、第1工場で製造中の2倍の面積で、世界最大の第8世代のマザーガラスの生産が可能になった。これは畳3枚分の大きさで、40型のパネルが8面取ることが出来る。僕は、2007年9月にこの工場を見学した。
 
 2009年には堺工場が稼働を開始し、液晶テレビの主力工場は亀山から堺に移った。加えて、景気後退に伴い亀山第1工場は操業停止。生産設備は売却し建屋のみが残った状態だ。第2工場も2012年に一時的に操業を休止して、堺工場とともに売却する話が出るなど苦しい状態が続いた。
 
 2016年3月、シャープは鴻海グループに買収された。2017年現在、亀山工場で稼働中の液晶パネル施設としては世界最古となる。しかし、亀山工場は「液晶分野では一番重要な拠点」として位置付けられ、2017年度の黒字転換を目指し液晶パネルの生産と有機ELの開発が行われている。