かくれ里

日曜日, 3月 18, 2018

今後の米中関係


 米朝会談が実現しても物別れに終わる可能性が大きいだろうと言う意見がある。そんな中トランプ大統領は、16日米国と台湾の閣僚や政府高官の相互訪問の活発化を目的にした「台湾旅行法案」に署名し、同法が成立した。
 
 米国務省は、この法律が米台関係の変化を意味するものではないと説明しているが、台湾を不可分の領土とみなす中国が米台の接近に危機感を抱き、「一つの中国」原則に反するとの理由で猛反発してくるだろう。
 
 習金平政権にとっては、中台の統一は政権の存在理由にもかかわる最重要事項と言えるため、今後は硬軟両様で働きかけてくると考えられる。
 
 北朝鮮問題で目を奪われている中で、東アジアでは次なる摩擦の火種がくすぶっている。北朝鮮と米国、中国と米国の争いが同時にアジアの緊張をもたらすこともありうる。日本はこれらの事態も想定しておかねばならないだろう。