かくれ里

金曜日, 4月 27, 2018

テレビの値段



テレビ放送が始まって60数年になる。昭和30年当時の白黒テレビの1インチあたりの価格は1万円以上だった。昭和34年に皇太子ご成婚があってテレビ受像機が爆発的に普及した。この時期によく売れたのが14型で売価は7万円ぐらいだった。
 
  テレビが1インチ5千円になったと言って飛ぶように売れた。それから半世紀余り経ってデジタル化したカラー薄型テレビになった。この頃は32型が主流で売価は1インチ当たり3千円ぐらいが相場だった。
 
  その後テレビ受像機は大型化したが、逆に価格は下がっていった。現在のスタンダード型液晶テレビは1インチ1500円以下になった。需要家にとってはうれしいことだが、こうなると、メーカーはどこも採算割れで悪戦苦闘の連続だ。
 
  技術革新によって世の中は大きく様変わりした。テレビは4K・8Kの時代に入った。液晶とともに有機ELも市場に出回ってきた。メーカー各社は価格アップを模索しているが、簡単ではなさそうだ。この業界に少しでも携わっている者として気になることだ。