宇宙ゴミ問題のいま
1957年に世界初の人工衛星「スプートニク」が打ち上げられた。現在稼働している衛星は1500機ほどとされているが、機能を停止した物を含めると5000機近い衛星が地球を回っている。
しかし地球を回っているのはそれだけではない。衛星打ち上げ時にロケットの機体などの余分なものも軌道に乗ってしまう。また衛星同士が衝突したりして数多くの破片も生み出される。これらを宇宙ゴミ(スペースデブリ)と呼んでいる。スペースデブリの数は1㎝以上の物体で50~70万個存在すると考えられている。これらがもし衛星と衝突すると一大事だ。
こうした事態を防ぐ為に様々な方法が考えられ、実施されているがまだ完全なものはできていない。比較的大きなデブリは回収し除去するのは可能で、年間10個程度除去すれば現在のデブリ数を維持出来るという報告もある。こうしたことからデブリを取り除こうとする計画が世界中で進みつつある。
しかし、技術的には非常に難しく、様々な方法が提案されたが、実際に打ち上げられることはなく机上の空論で終わったものも多い。そんな中、今年4月には「リムーヴデブリ」が打ち上げられた。計画を主導しているのは英国のサリー大学で、スペースデブリ除去の為の様々な実験を行なっている。
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