かくれ里

水曜日, 7月 11, 2018

JOLED


自発光ディスプレイとして有機ELディスプレイが注目されている。但し、用途は現時点でスマートフォンとテレビに二分されている。ところが、スマートフォン用の6型前後のパネルの供給大手はサムスンディスプレイだ。テレビ向けの大型パネル供給の最大手はLGディスプレイで、共に韓国メーカーだ。
 
 日本では、従来ソニーやパナソニックが開発を行っていた。その後両社は有機EL事業から撤退し、産業革新機構が主導で、ジャパンディスプレイとソニー・パナソニックの有機EL事業を集約することになって、2015年1月にJOLEDが事業を開始した。
 
 JOLEDは印刷方式による低価格での量産を目指し、ノートPCやタブレットなどへの利用を見込んでいる。2016年12月には、ジャパンディスプレイが、出資比率を51%に引き上げ連結子会社とすることになった。
 
 今朝のニュースでは、デンソーや豊田通商を含む複数社から500億円規模の出資受け入れを完了したようだ。2020年をめどとする有機ELパネル量産の設備投資などに充てるようだ。さて「日の丸有機EL」は、今後どうなるのだろうか。