カプセル回収
日本の無人輸送機「こうのとり」はISSへ何度も物資を運んでいる。しかし、役目が終わった機体はISS内のゴミを乗せて大気圏再突入の折に燃え尽きてしまう。
今回は、ISSでの実験で作成した試料を入れた小型のカプセルを「こうのとり」に搭載し、大気圏再突入時にカプセルを切り離し太平洋上に着水させて回収することが出来た。
日本はこれまで試料の回収は米国とロシアの宇宙船に依存していたが研究者の手元に届くまでには時間がかかっていた。独自回収により短時間で届けられるようになった。
探査機「はやぶさは」は、小惑星の物資を地球に持ち帰ることに成功したが、カプセルは弾道のように降下するだけだった。今回のカプセルはエンジンを噴射して姿勢を制御しながら減速し、試料への衝撃を和らげながら降下出来た。この方法が日本が将来有人宇宙船を開発する場合に、船内の飛行士を守るための基礎技術にもつながると期待されているようだ。
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