かくれ里

土曜日, 4月 27, 2019

堺屋太一


先日亡くなった堺屋太一氏が20年前に書いた予測小説、『平成30年』が今注目を集めている。作中では、平成30年を生きる人々の世界が描写されている。ニュータウンの過疎化やVRなどといった的中要素が多い。日本人の出生数が2017年には100万人を切ると書いてあるが、まさに的中している。
 
 団塊の世代という言葉は、堺屋太一氏の予測小説『団塊の世代』から広まったもので彼が名づけ親だ。現代では、団塊の世代も60代後半の高齢者となり、その子供たちの「団塊ジュニア」も40歳代に入る。しかし団塊の世代の孫の世代の頃には人口が減少し始めた。
 
 堺屋太一氏は、元通産省の官僚で、1970年の大阪万博や沖縄博などのプロデューサーとしても活躍した。退官後には、民間人として、経済企画庁長官や内閣特別顧問、内閣官房参与などを歴任した。
 
 作家としては、『峠の群像』『秀吉』などの歴史小説も多く執筆している。堺屋太一氏は政治活動家としての顔も持っていた。2010年には、大阪維新の会の支援団体「経済人・大阪維新の会」の最高顧問に就任した。2012年には『維新政治塾』の名誉塾長に就任した。このようなことから堺屋氏は、橋本徹及び大阪維新の会のブレーンとされていた。