かくれ里

月曜日, 8月 05, 2019

香港の抗議デモ


香港では5日にもゼネストが行われ、交通機関が麻痺。空港では200便以上が欠航となった。「逃亡犯条例」改正案を巡る抗議活動は全く収まる気配がない。香港政府は、こうした行動が香港を極めて危険な瀬戸際に追い込でいるとして強く非難する声明を発表した。また、中国政府も事態を放置しない考えだと言っている。
 
 香港はかって、150年以上にわたってイギリスの植民地だった。イギリスは当時の清朝政府から香港島を99年間租借した。それから香港は活気ある貿易港となり経済成長を遂げた。
 
 両国は1984年に、「一国二制度」の下に1997年に中国に返還されることで合意した。返還後の香港は特別行政区となり、独自の法制度や国境を持つほか、表現自由なども保障されている。
 
 香港に住む人の大半は民族的には中国人で、香港は中国の一部だが、大半の人は自分は香港人だと考えている。香港には中国からの独立を訴える若い活動家がいる。今回の抗議デモの参加者は、「逃亡犯条例」の改正案が通ってしまえば中国政府による香港統治が迫ると考えているようだ。