かくれ里

木曜日, 11月 28, 2019

薄型パネルから完全撤退


  パナソニックは、旧松下電器の時代から液晶パネルの生産に取り組んできた。一方、薄型テレビの分野で力を入れてきたのがプラズマテレビだ。しかし、液晶テレビの大型化が進み、量産化が確立したことでプラズマの優位性が失われ、液晶テレビとのシェアー争いに破れて2013年には撤退した。
 
 液晶ディスプレィは姫路工場でIPSパネルとして生産を始めたが、その後も海外メーカーとの激しい価格競争が続き、2016年にテレビ向けの液晶パネル生産から撤退。医療機器やカーナビに使われるモニター向けの生産は続けてきた。
 
 しかし、競合する海外メーカーが低価格の製品を販売する一方で、パナソニックは品質の高い製品にこだわったため販売が伸び悩み、採算が悪化していることから、2021年をめどに液晶パネルの生産を終了することになった。
 
 姫路工場では電気自動車に乗せるリチュームイオン電池の生産を行っているが、この事業は継続するようだ。尚、液晶パネルの生産事業に携わっている従業員たちはグループ内で配置転換させる方針とのことだ。