かくれ里

金曜日, 2月 06, 2009

マルチ商法


 今から20数年前、テレビの放送中に、カメラの前で豊田商事、ベルギーダイヤモンドの永野一夫会長が刺殺されるのを目の当たりにした。ベルギーダイヤモンド社は昭和58年に大阪で設立した。一流ホテルへ人を集めて夢のような話をしていた。同業者だったAさんは設立当初からかかわっていたようだ。

 彼から、「いい話があるから」と誘われて、一度だけミナミのホテルへ行ったことがある。会場は熱気でムンムンしていて異常な雰囲気だった。しかし、話の内容から、あまりかかわらない方がいいと思ったので、Aさんには悪かったが途中で退散した。

 その後、豊田商事は倒産。影響を蒙った人は大勢いたようだ。豊田商事のような商法の会社は今までにも沢山設立しては消えているが、そのたびに被害者が出ている。昨日逮捕された波 和二会長の健康食品会社L&Gの場合はスケールが大きすぎた。いずれ破綻するのが分かっていながら、会員から金を集めていたようだ。だまされた数万人の人達も、チョット頭を働かせば分かることだと思うのに、やはり欲が絡むのだろうか。

 これらはマルチ商法と言われているが、連鎖販売取引のことで、ねずみ講と同じである。ただ、ねずみ講がお金の配当組織であるのに対し、マルチ商法は、商品の販売組織あるいは役務のあっせんである点で区別される。