かくれ里

火曜日, 2月 24, 2015

国のバランスシート



財務省は2014年末時点の国の貸借対照表を発表した。それによると負債が資産を上回る債務超過額は490兆円あるそうだ。これに関して元大蔵官僚の高橋洋一氏が説明している。
 
日本政府のバランスシートの特徴は、他の先進国の物と比べて政府資産が巨額なことだ。政府資産の中身についても比較的換金可能な金融資産の割合がきわめて大きいことだ。実は、20年前に国のバランスシートを初めて作ったのは高橋洋一氏だったそうだ。
 
その当時、政府内で資産・負債総合管理を行う必要があり国のバランスシートを作ったわけだが、それまでは資産を言わず、負債だけを言って財政危機を説明していたそうだ。
 
  数字が大きすぎて理解に苦しむが、高橋氏の説明によると、日本の場合、政府資産のうち外貨債権が100兆円以上あり、最近の円安で20兆円程度の含み益が出ている。国の場合、形式的に債務超過であっても、国家としての「徴税権」という簿外の資産があると考えていいので。少しぐらいの債務超過は問題にならないと言っている。