かくれ里

水曜日, 2月 25, 2015

中国から逃げ出せ



今、日本の企業が中国から怒涛のように回帰を始めている。何しろ賃金水準は東南アジアの国々より高く、地方政府の役人からはワイロを要求されるし、良いことは何もない。中国に進出したのが誤りだったかと思っても後の祭りだ。
 
特に家電業界は競争力がなくなって、作れば作るほど赤字が膨らむから、従業員に退職金を払ってでも撤退する方が安上がりになった。今月にはシチズンが1000名の従業員の一斉解雇を行って工場を閉鎖した。
 
これまで日本企業は、シチズンの様な精算を行わず、拠点は中国に残したまま東南アジアやインドにそっと逃げると言う企業が多かった。これなら全面撤退でないから優遇されていた税金の返還はしないで済む。実質は撤退だが穏便にことをすまそうという解決策だ。
 
しかし、今回のシチズンの工場精算方式を見ると、そうした対応では済まないような生産環境になったようだ。ジャスコやイトーヨーカドーといったデパート・スーパー業界も撤退を始めたが、中国経済がクラッシュする前に逃げるのが最善の策だ。