かくれ里

木曜日, 8月 06, 2015

鈴木貫太郎



昨夜の「歴史秘話ヒストリア」は太平洋戦争最後の首相「鈴木貫太郎」だった。昭和天皇の信頼厚く、昭和20年4月には天皇の懇願もあり首相に就任した。番組では昭和20年8月15日までの一週間の様子が描かれていた。
 
ポツダム宣言の受諾に対し、軍部のクーデターの危機もあって、鈴木は、きわめて異例な天皇の決断を求めた。昭和天皇の聖断によって戦争が終結するはずだったが、連合軍側の対応に軍部が納得せず、鈴木は再度の御聖断を仰ぐことになって8月15日の終戦となった。
 
鈴木貫太郎は、海軍のトップだったが予備役編入後「侍従長」に就任した。二・二六事件で襲撃を受けるが一命を取り留めた。鈴木の妻「たか」は、昭和天皇の養育係を務めた女性で、夫婦とも天皇が頼りにされていたそうだ。
 
今年も間もなく8月15日を迎える。戦後70年の間に日本は素晴らしい国になった。もし、終戦前一週間の鈴木貫太郎首相の指導力が無かったら、軍部の暴発により国内は内戦状態となって、今日の平和を迎えていなかったであろう。