宇宙ゴミの除去
日本の宇宙輸送船「こうのとり」が国際宇宙ステーションにドッキングして物資の輸送に成功し目的を達した。今回「こうのとり」にはもう一つの任務があった。
それは、宇宙ゴミの撤去に向けた技術実験に臨むことだ。宇宙ゴミは、使い終わったロケットや人工衛星の部品のことで、多数宇宙空間を高スピードで飛び交っていて、運用中の衛星や宇宙ステーションには脅威だ。
今回は、磁場の中で電流が流れると物体が動く性質を利用して、「こうのとり」から700mの電線を伸ばして電流を流すと、宇宙ゴミは進行方向とは逆方向に力が働きブレーキがかかり速度が落ちる。
速度が落ちれば高度も下がり、最後には大気圏に突入して燃え尽きる。今回の実験では宇宙ゴミを落とす実験はしないが、無重力で電線がまっすぐ伸ばせるか、どれくらいの効果があるかを検証する。
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