かくれ里

木曜日, 7月 19, 2018

ため池


今回の豪雨災害で、ため池の決壊による住宅などへの被害もあって、国は防災対策を見直すことになった。ため池の多くは江戸時代以前に作られたものがほとんどで、整備の行き届いていないものも多い。
 
 ため池とは、降水量が少なく、流域の大きな河川に恵まれない地域などで、農業用水を確保するために、人工的に作られたり、天然の池を改築して造成された池のことだ。全国に約20万か所あって、特に西日本に多く分布している。
 
 農林水産省はこうしたため池の中で、地震や豪雨などで決壊し、住宅などへ被害を与える危険性が大きい1万1000ヵ所について「防災重点ため池」として対策を急ぐべきとしている。
 
 ただ、ため池対策については、多くが個人などの民間所有で調整が難しい。防災重点ため池を増やすことは市町村としては予算的にも人員的にも厳しく現実的ではないという声もある。