アポロ計画
人類初の月面着陸を実現した米アポロ計画は、半世紀たった今も世界の宇宙開発の礎となっている。また、地上でも産業や暮らしに幅広く生かされ、芸術や文化にも影響を与えている。
1960年7月、NASAの構想を、ケネディー大統領が「60年代の終わりまでに月着陸を実現したい」と議会で述べた。アメリカが総力を挙げて取り組んだのがアポロ計画だった。
実現に向けてNASAが打ち立てたのが、① ロケットや宇宙船の開発と管制室の整備。② 飛行士の訓練などの活動を効率的に進めるプロジェクトマネージメント。それぞれの進み具合を統合的に検証し、目的達成のための「システム工学」だ。
2つの手法は今日、地上でも多くの運営などに広く活用されている。日本はこれらをNASAから学び、ISSの実験棟「きぼう」や物資輸送機「こうのとり」の開発を成功させた。はやぶさ2の成功も、アポロ計画が原点だろう。
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